【2023.10.19掲載記事】
結局、『道の駅 かわうち湖』には、既に2台の車が止まっており、“森の中単独車中泊”の事態は免れることとなった。
翌日、下北半島の先端、そして本州最北端にある大間町を目指して車を走らせる。途中に『仏ヶ浦』という観光スポットがあるようだったので寄ってみる。最寄りの駐車場に車を止め海岸まで坂道と階段を下っていくのだが、その入り口に「熊出没注意!!」の看板。

途端に気が引き締まる。いつ出てきてもおかしくないような森の中を歩いていく。

海岸に達し、そそり立つ巨大岩に圧倒された。白緑色の奇岩の数々。「仏ヶ浦」というネーミングに違和感がある。しかしどのようにしてこれが作られたのだろう。自然の造形力に脱帽する。


大間町が近づくにつれ、人家も多くなってきた。しかし青森市からずいぶん走ってきた。その距離150kmほど。大間の街に入る。さすが本州と北海道を結ぶフェリーの港があるだけのことはある。街から活気の良さが伝わってくる。
先ずは、本州最北端の地に立ち、北海道を見る。天気が良く、函館の街がはっきり見えた。


フェリー発は13時40分。2時間ほど時間がある。乗船前に腹ごしらえをしようと思い、街のグルメ情報を調べる。ここ大間町は“マグロ”が有名らしい。町の観光情報サイトには、『ここ大間町で水揚げされたマグロは最高級品で、「大間マグロ」というブランドネームで、全国に知れ渡っている』と書いてあるではないか。マグロを食べることは決定した。では、どこの店で食べるかが次の問題である。さっそく調べる。ポイントは星の数ではなく、良質のコメントの多さ。いろいろなお店のマグロ料理の画像がアップされていて、どれも美味しそう。いろいろ調べコメント数ダントツのお店を見つけた。『お食事処 あけみちゃん号』、ここに決定。

車を停め、お店に向かう。名前もユニークだが、店構えも素朴そのもの。しかし店内はお客さんでいっぱい。女将さんが元気いっぱいで、サービス精神満載。席につき、「マグロ丼」を注文する。
「来た〜!!」

マグロに醤油をつけ口に入れた。数回噛むとマグロが口の中で溶けていく‥‥。美味い!!感動ものの美味しさ。他のテーブルからも同じような呟きが聞こえてくる。この美味しさとボリューム。幸せなひとときだった。お茶を飲んでいると、「これも食べて」とマグロの煮付けがテーブルの上に置かれる。「頼んでないですけど」と言うと、サービスとのこと。お店のお客さんに振舞っている。そして極め付けは、「コーヒーもあるよ!! 飲んでいって!!!」
お店を出た後も、次々にお店にお客が入っていく。
乗船時間は1時間30分程度。この後は、函館山からの夜景鑑賞のみ。時間があるので、エニタイムフィトネスで汗を流し、その後コインランドリーに行く。洗い物の量が多くなってしまい乾燥に時間がかかる。時間は既に18時を過ぎており、陽は完全に沈んでいる。今の時期は、函館山はマイカー規制が行われており、登るためにはロープウェイの利用になる。さすが『世界三大夜景』に選ばれる函館の夜景。お客さんの数が半端じゃない。しかも平日。
この日は風も霞もなく、透き通った空気感を感じる。期待が膨らむ。約3分で頂上に着いた。
展望台に登る。眼下に函館の夜景が広がっている。『凄い!』。暗闇の中でキラキラと街の光が輝いている。輝きに強さと量があり、そしてその範囲が広い。いつまで見ていても見飽きない。

今夜は、函館郊外にある『道の駅 なないろ・ななえ』が宿泊地。
追記である。昨夜、とある温泉に入っていた時のことだった。今日は、移動と観光のみで「会話」を結局しなかったなぁと思いながら湯船に入っていた時のことだった。
同じく湯に浸かっていたおっちゃんが、
「あんまり熱くないなぁ〜」と話しかけてきた。
「そうですね」と返すと、さらに話しかけてきた。
ところが何を言っているのかさっぱりわからなかったのである。銭湯の中で声が反響し、更にはほとんど初めて聞く「津軽弁」。相槌しかできなかった‥‥