高山市を後にして、いよいよ今日は岐阜県から長野県への移動になる。この県境に3000m級の山が連なる飛騨山脈がある。通称『北アルプス』。岐阜県高山市から長野県松本市へはこの飛騨山脈の南端の裾野を通る国道158号線を走ることになる。
裾野といっても元々の高度が高く、穂高岳(3190m)と乗鞍岳(3026m)に挟まれた山間の地。当然ながら気温は低い。昨日の高山も陽が沈むと寒さを感じたが、県境に差し掛かる頃には、日中にも関わらず冷たさを感じる。カーエアコンを「冷房」から「暖房」に切り替えたほど。高山市内から見える北アルプスの山々の頂に雪が見えたのも頷ける。
お昼近い時間になったので、道中にあったドライブインによる。食堂や土産物売り場と共にお酒コーナーがあり色々な地酒を販売していた。この地の日本酒を飲みたいと思い、店主におすすめのお酒を紹介していただき購入。“純米吟醸蓬莱 家伝手作り”。瓶に添えられた「2020世界酒造ランキング第1位」のラベルが輝いており、その他のコンテストでも金賞を多数受賞している。何やらすごいお酒のようである。今夜の晩酌が俄然楽しみになってきた。

そして店主にこの寒さについて聞いてみた。
「この時期、こんなに寒いものなのですか。」
「昨日今日と、ぐっと冷え込みましたね。今夜はさらに冷え込むと思いますよ。」
「今朝は3度しかありませんでした。」
と言う。これから向かう先は長野。本州の真ん中あたりの山の中。持ち合わせの衣類もシュラフも春対応である。松本市内でニトリによって毛布を購入しようかと真剣に考えてしまった。

さて、今向かっているのは『新穂高温泉郷』という場所。ここに新穂高ロープウェイがあり、標高2156mまで一気に登っていく。
到着し車を降りた時、長袖の服を着ているものの、すでに肌寒さを感じる。ロープウェーに運ばれ降りた地の寒さを考えると危機感を覚え、持ち合わせの衣類を着込み、万が一のため更にシャツを1枚リュックに詰め込むことにした。
計2つのロープウェイを乗り継ぎ登っていく。所要時間は合わせて25分。2階建てのロープウェイだった。かなりのキャパだが乗客はほぼ満杯。この地は北アルプスの山々への登山口の一つでもあり、ここから山頂を目指す人も多い。以前、同じ北アルプスにある槍ヶ岳に登ったことがある。この時はもう一つの登山口の上高地から入るルートを選んだ。こちらからのルートが気になっていたのでこの疑問も解消することができた。

ロープウェイは眼下に広がる広大な景色を見せながらあっという間に2156mの地に運んでくれた。

降りた後はそのまま展望台に移動。そして外に出た瞬間、
「寒い!!」
と声が出てしまう。強風が冷たさを増す。薄手だか上着の2枚重ねは正解だった。それでも寒い。しかし、ここからの景色はまさに絶景。青空が広がり陽に照らされた雪を冠った山々の姿が美しい。「感動!!」の一言。展望台を離れ、少し林の中に入る。かなりの量の雪が残っている。登山に向かう人のシューズにはアイゼンが取り付けられていた。

しばらく歩くと展望デッキ『槍の回廊』という名のついた展望デッキが現れる。ここからの景色もまた素晴らしい。再び絶景を堪能することができた。

往復のロープウェイの運賃3800円にかなり驚いたが、この壮大の景色を見ることができるのなら、これも納得することができる。
この後は、松本市内に近い道の駅まで車を走らせる。今日の宿泊の地は、『道の駅 風穴の里』。幸いに心配した寒さもそれほどではない。本日の走行距離99.5km。ぜっ