ファンディの旅もろもろ

キャンプや車中泊を中心に、アウトドアライフを満喫中!!

懐かしき野沢温泉。昔の記憶が蘇ってくる。

 今日はいよいよ長野県最北端の地を目指す。野沢温泉村。すぐお隣は新潟県であり、その向こうには日本海が広がる。九州に住んでいるものには、多分長野県がどの県と接しているかはほぼほぼ分からないのではないだろうか。調べてみて驚いた。なんと群馬県・埼玉県・山梨県静岡県・愛知県・岐阜県富山県新潟県の8つの県と接している。ますます長野県への興味が高まるばかりである。

 さて、とにかく出発する。今回の信州旅でどこに行くかを決める際に活用しているのは、『るるぶドライブ信州、東海・北陸ベストコース』というガイドブック。まさに今回の旅のためにあるような本なのである。これを書店で見つけた時は歓喜したのは言うまでもない。

 で、この本を元に今日のコースを調べていたら野沢温泉村までの間に、「妙高を代表する絶景スポット」として『いもり池』が紹介されていたので寄る。北信五岳の妙高山2454mがバックにあり、目の前の風景を一気に引き立たせていく。水面に景色が映り込み、美しさを一層引き立てていた。池と林、そして雪を被った山々の見事な景色を堪能することができた。

 次に向かったのは、「花と鳥の豊かさで群を抜く美しさ」と紹介されている『沼の原湿原』という場所。標高1000m付近に点在する湿原とある。こうなると行かないと気が済まない。たどり着いた場所は、湿原なのだがあたり一面にたくさんの雪が残っている。

沼というより雪原。湿原内には遊歩道が整備されているようだが、この中を歩いていけるのかと思案していたら、湿原から戻ってこられたご夫婦がいたので尋ねてみる。ご主人は長靴を履いていた。

「あそこに咲いている花のところまでは行けました。」

「私は、普通の靴だったので少し中が濡れちゃいました。」

と、それぞれ教えてくれた。これで湿原の中を、いや雪の中を歩いていくことが決定。雪の量こそ多いが、踏み固められており歩きにくさはなかった。先ほどのご夫婦が言われていた花の場所まで行く。途中からは雪はなくなり、雪解け水の沼が広がる。綺麗な花々から春の訪れを感じさせられた。

 さぁ、いよいよ野沢温泉村が近づいてくる。目的は、もちろん温泉。ここには、実は学生時代のゼミ旅行で来たことがある。もう随分昔のことなのだが、この地でスキー場で楽しんだ後、ここに泊まったことを思い出す。その夜、宿を出て街にある温泉に入りに行ったのだが、宿に戻る途中、濡れた髪が凍ったことを鮮明に思い出すことができる。

 もちろんそれ以来である。こんな遠い場所だったとは、当時どれほど意識していたのだろう。セミの教授に引き連れられ、やってきた街。場所の魅力より、仲間たちと一緒であることに大きな魅力があった旅行だった。

 その途中に『野尻湖』や『北国街道 関川関所』があったので経由しつつ向かう。今夜泊まる予定の『道の駅 千曲川』にも寄った。大きな設備充実の道の駅だった。ここで「信州りんごサイダー」を買う。美味しい。瞬く間に飲み干してしまった。

 そうこうしているうちについに野沢温泉村の温泉街に到着する。古い温泉街で、レトロチックでもある。観光客も多い。近くの駐車場に車を止め、ブロンプトンにまたがり街を散策する。ゼミ旅行の記憶に重なるような通りもあった。野沢温泉には、江戸時代から続く13の共同浴場(外湯)があり、しかも無料で利用できる。入り口には寸志を入れる箱があるのみ。歴史ある湯治場が今に続いている。

 この中から野沢温泉のシンボル的な外湯である『大湯』に行く。身体を洗いに行くというよりは、湯に浸かりに行くという感じの場所だった。源泉掛け流し。湯はかなり高温。ここにいた地元の方と野沢の湯についていろいろお話を聞かせていただいた。そして、もうひとつ入ろうとするならどこがお薦めですかと聞くと、『熊の手洗い場』という。迷わず行く。熊が発見したと伝えられる古湯とのこと。大湯とはまた違って、湯がぬるめ。大湯は、熱すぎて長湯はできないものだったが、ここはいつまでも入っていることができそうな感じだった。

 ゼミ旅行で、なぜ宿の外にある温泉に出かけたのだろうとずっと思っていたのだが、ここに来て、外湯に浸かり、その疑問が解けた。きっとあの時も『大湯』に入ったのだと思う。懐かしい思い出にも浸ることができた野沢温泉村への訪れだった。

 本日の宿泊地は、『道の駅 千曲川』。本日の走行距離は113km。