道の駅の朝は早い。つられるように目覚めも早くなる。
いよいよ信州旅も、後は南アルプス方面を残すのみになった。ガイドブックに残るコースは2つのみ。一つは、『八千穂高原コース』。「八ヶ岳に抱かれた高原をドライブ」と、このコースの魅力を伝えている。そして、もう一つが『清里・八ヶ岳コース』。こちらは「牧歌的な風景が広がる八ヶ岳南麓を走る爽やかな高原コース」と、これまたそそられるような言葉で紹介されている。
さて、身支度も終わったので「いざ出発!!」といきたいところだが、今日は、その前にしなければならないことがある。明日の着るものの確保のための洗濯である。最寄りのランドリーを探し先ずはそこに直行する。洗濯が終わるのを待ちながら、これからのことを考える。信州旅が一区切りついたら、所要のため神奈川に行く予定が入っている。それが終わった後は、再び大阪に寄り、数日滞在することにもなっている。神奈川入りを明日にするか、明後日にするかなどと考えていたら、次第に身体の疲れと怠さを感じるようになってきてしまう。風邪の引き始めのような感じでもある。ちょっとまずいなぁと感じながらも、洗濯も終わったので、先ずは『八千穂高高原』を目指して出発することにした。最初に向かったのは、ガイドブックにこのコースの見どころの1つとして紹介されていた『国立天文台野辺山宇宙電波観測所』に向かう。ここには世界最大級の電波望遠鏡を身近に見ることができるらしい。連休中のため観光客が多く、臨時駐車場からシャトルバスで送迎しているほどの賑わいぶり。「宇宙兄弟」の影響もあるのだろうなぁと考えながらその場所を目指した。遠くに見えていたパラボラアンテナがだんだん近くなってくる。そして敷地内に入り、それの真下に立つ。とにかく巨大。ただここは博物館的な施設・場所ではなく、「現在稼働している超大型の望遠鏡を間近に見ることができる所」というのがコンセプトのようであり、内部に入ることはできなかった。敷地内に設置されている説明版を見ながら「なるほどなぁ」といろいろ学びながら敷地内を歩いた。


広い敷地を歩きつつ、やはり体調がすぐれないためか、体のだるさは更に増してきていることを感じる。歩きながら今日はもうここから先に進むのはやめることを決めた。車をゆっくり停められる場所を見つけたので、車内で横になり身体を休めた。今夜は、車中泊もやめにしてホテルでゆっくりしようと、近くに適当なホテルがないかを調べることにした。
今は、本当に便利な時代になったとつくづく思う。情報収集が簡単にでき、当日でも今日泊まることのできるホテルを的確にリストアップしてくれる。ホテルを探す際、よく利用するアプリは、『BIGLOBE旅行』『agoda』『Booking.com』の3つ。提示される内容が微妙に異なるので、それらの中から自分にとってのベストのものを選んでいる。今回採用したのは『agoda』が紹介してくれた『ホテルGOLF韮崎』というホテルである。現在の場所からそれほど遠くなく、料金も素泊まり6300円。これよりも安い条件で、全国チェーンのよく目にするホテルもあったのだが、予約時間が遅かったからか決済システムがうまく稼働せず、結局ここにした。行く前に食事を済ませ、とにかく早く休みたかったので先を急いだ。
ところが、Googleマップが案内してくれた先にあったホテルが、なんとも怪しい様相なのである。街中にあるホテルとは異なる雰囲気で、まさにラ○ホそのもの。ホテル関係者との接触がないように配慮された作りになっている。案内され、受付でチェックインを行う際、「このようなホテルですので‥‥」と一通り説明を受ける。しかし、予想外の展開である。メジャーな宿泊紹介サイトの一つでもある『agoda』がラ○ホを紹介してくるとは‥‥。とにかくこれにはかなり驚かされた。
しかし、部屋に入り、落ち着いて考えてみると結構これもアリだと考えさせられた。普通のホテルのシングルルームに比べたら、比較にならないほど広い部屋。ベットもダブルベット2つ分ほどの大きさ。風呂も広々していてゆっくり足が伸ばせる。おまけにスパ機能があり、泡立つ入浴剤を入れたら浴槽が泡だらけになった。「プリティーウーマン」のジュリアロバーツの入浴シーンと同じ状況。テレビも巨大。そしてなんとチェックアウトがお昼の12時というのが、今の自分にとっては最高だった。これで6300円!!
とりあえずはここでゆっくり養生することとして、明日からの計画を再検討することとした。明日の天気を調べてみると終日雨予報が出されている。体調もすぐれず、神奈川での予定もあることから、今回の信州旅はここで終了することにした。南アルプス方面は、関東にも比較的近いのでまた来る機会もあるだろうと思う。
今回の信州旅は、大阪から奈良に入り、三重、愛知、岐阜を回り、長野に入るコースをとった。念願の「信州」を隅々回ることができたと感じている。桜の季節と重なり、至る所で綺麗な花も見ることもできた。そして標高の高い場所ではかなりの量の雪にも驚いた。日本アルプスの雄大な山々にも感動した。
ただ、次回があることを信じて、行き尽くしてはいない。黒部ルートとその脇に伸びる「下ノ廊下」のトレッキングにも魅力を感じている。とにかく今回の旅では、長野・信州の懐の深さを十分に感じさせられた。次があることを信じ、楽しみにしたいと思う。
とりあえず「信州旅」紀行はこれで終了するが、後少し番外編としてこの続きをアップしていこうと思う。今回の旅の会計報告もしたいと思っているので興味のある方は後少しお付き合いください。