大阪に来た時の拠点は茨木市になる。大阪府の北部に位置し、京都府に接する位置関係になる。南北に広がり人口は約29万人。市内にはJR、阪急が走っており、大阪梅田までは20分ちょっとで着く。また、大阪モノレールを使えば伊丹空港まで、直通でその時間20分少々。
ここに来るたびに茨木市の利便性の高さを感じている。
そしてここにある複合施設『オニくる』を利用するたびに、ここの素晴らしさ毎回感じている。

昨年4月20日のブログにもここの素晴らしさを描いた。市内中心部にあり、お隣には市役所がある。7階建の建物の中央部は吹き抜で、そこにエレベーターが走っており、来場者は各フロアを俯瞰しつつ上り下りすることになる。建物の外には結構な広さの芝生が広がっており、建物の内外が開放的な空間でつながっている。
そして、その建物内部の充実ぶりにも驚かされる。


1Fには、エントランス広場、オープンギャラリー、クッキングラボ、カフェコーナー、職員事務室、一時保育室がある。オープンギャラリーやエントランス広場では、毎週末いろいろなイベントが行われており、多くの人で賑わっている。


2Fには、こども支援センターや子育てフリースペース、絵本コーナーがあり、併設する中2階部分には一時保育施設と共に職員事務室がある。


3Fは、大ホールの楽屋エリアの他、音楽スタジオや音響映像製作室・録音室、多目的室がある。またアートギャラリーにはアート関係の本やCD、コミックなども並んでいる。テーブルや椅子も多数設置されており、読書を楽しんだり学習に取り組んだりする環境も整っている。


4Fには、大ホールが完備され、その収容人数は1201席。そのほかにもマガジンライブラリーがあり各種雑誌のほか、地理や旅行関連の本、エッセイ本が棚に並んでいる。

5Fと6Fは図書メインの空間になる。書棚に並ぶ本を見ると、発行年が新しいことに気付かされる。定期的に入れ替えが行われていることを感じさせられる。学習机が吹き抜け側に並んでおり、圧迫感を感じることなくデスクワークに取り組める配慮がなされている。また、各階にはエントランススペースがあり、読書をしつつ気持ち良い風を感じることもできる。


7Fには、市民活動センターやコワーキーングや市民交流スペース、会議室や和室があり、その他にプラネタリウムまである。このフロアにはスーツ姿のビジネスパーソンの姿が多い。
簡単に紹介しただけでもこれだけの内容が揃っている。幼児とそれを育てる親、小学生から高校生・大学生、そして大人も集い楽しめる空間になっている。日中は幼児を連れたお母さんの姿が多い。こども広場にはサポートスタッフが複数おり、安全確保と共に遊具遊びのお手伝いをしている。各階に設置されているテーブルでは、楽しそうに語り合う人の姿と共に、調べ物や学習に取り組む人たちで空席を探すのが大変なほど。そして夕方近くになると中学生や高校生の姿がグッと多くなる。
『おにクル』という建物を拠点に、世代を超えた様々な人がそこに集い、思い思いに時間を過ごしている姿を見ることができる。この施設が、この街の、そして茨木市民の宝物であることを強く思う。
今、日本は人口減少という大問題に直面している。国も各自治体もこれを止めるべく様々な施策を講じている。しかし、依然としてそれを止めるどころか進みを遅らせることもできていない。毎年、80万人ずつ人口が減っているという驚くべき状況が今も続いている。給付金や手当もいいと思うが、あくまでもそれは子育て支援にしかならないと思う。少子化対策として策を講じるのであれば、『子育は楽しい』と感じさせられる方策も求められると思う。車で例えれば、それぞれが車の両輪を担うことで車は前に進んでいくのだと思う。給付金や手当の片輪だけでは、車は前に進まないのである。
そんな時、この『おにクル』のことを想う。赤ちゃんとその親が気軽に来て楽しく時間を過ごすことができ、必要であれば支援も受ける。子供達にとっても集いと学びの場であり、そこでの記憶は強く残ることになろう。「あそこがあるからこの街が好き」「あそこがあるからここに住みたい」「あそこがあるからあの街に戻りたい」。こう思わせることができる施設や空間を持つ自治体がどれだけあるのだろうと考えてしまう。

少子化対策は、世代を超えた長い時間を要するものだと想う。親の思いが子供に伝わり、好転し育まれていく中で、子供を産み育てていこうとする気運は高まっていくのだと思う。
『子育は楽しい』『この街で暮らすことが楽しい』、といかに感じさせられるか。人口減少を止めていくキーワードだと強く思うのだが‥‥。