さて、いよいよ楽しみにしていたムエタイ観戦に向かう。
場所は『RAJADAMINERN STADIUM』。「地球の歩き方」によるとムエタイの試合が見られる会場は、ここと『ルンビニー・ボクシング・スタジアム』の2箇所のようである。こちらの方はバンコク郊外にありかなり遠い。ムエタイを見るなら『RAJADAMINERN STADIUM』が圧倒的に利便性は高い。


スタジアムに着いたのは、開場1時間前。このスタジアム付近は、開場間際の時間帯は乗り降りするための駐車スペースの確保も難しいらしく、そのためこの時間の到着となった。到着後、早速チケット売り場に行く。ドライバーのDeawが予約票と引き換えに入場券をもらってくれる。帯状になっており腕に巻き付けるもの。ここでDeawとは分かれる。試合が終わる頃には来ているという。何時くらいかと聞くと20時30分頃という。開場時刻になるまで併設のショップに行く。ウェアーや帽子、トランクス、キーホルダーなどの雑貨が売られている。そうこうしているうちに入場口に列ができ始めた。早速、その列に加わる。


今回チケットを予約するにあたり、せっかくなのでリングサイドを希望していた。腕に巻かれた入場チケットには「S」の文字がある。ワクワクしながら入場する。係員に席を案内される。

なんと赤コーナーのすく後ろ、前から3列目。4人掛け×3列のボックス席ではないか。試合が始まれば、目の前で戦いが繰り広げられる。試合前から興奮してしまう。最初のゴングがなるのがあと1時間後。この間なにがあるのか。ただ待つだけなのかと思っていたらテンポいい轟音が流れ出し、それに合わせて煌びやかなライトがあちらこちらを照らし出す。そして天井や壁面に映像が映し出され、音楽と光と映像にただただ見惚れるばかり。これらの仕掛けが観客を魅了し続ける。開場直後はまばらだった席も気がつけば満席状態で熱気に包まれている。


試合開始は19時。その直前にリングアナがマットに上がり、熱狂し会場を盛り上げる。そして第1試合の選手がコールされ選手登場。なんと最初の試合は女性同士の戦いだった。

リングに上がり儀式的な所作をお互いが行い讃えあう。やがてゴングがなり戦いが始まる。しなやかなキックが美しい。3分3ラウンド制。ノックアウトあり、判定ありで見るものを飽きさせない。試合が進むにつれて選手の格が上がっている。体格、技のキレや強さが異なっていることを感じる。試合が進むにつれ会場の熱気もさらに上がっていく。試合と試合の合間は音楽とライト映像で繋ぐ。観客の多くが欧米系の人たち。観光客と思われる。ノリが最高にいい。


19時に始まった試合も既に21時を回っている。Deawは20時30分頃に来ておくと言っていた。試合は面白い。ずっと見ておきたい。しかし試合は一体何時に終わるのか。試合終了の時間が気になってきた。トイレに行った際、会場スタッフに聞いてみた。試合が終わるのは22時頃という。Deawの言った時間と1時間30分のズレ。約束通り待っているんだろうなと若干不安になる。もしもいなかった時どうするか。試合を見つつあれこれ考える。最悪の場合、ここからホテルまで7kmほど。2時間も歩けば着く距離だと分かり、気持ちも落ち着き試合に没頭する。試合は次々に消化され、いよいよファイナルに。会場も最高潮。
勝負が終わり、試合プログラムは全て終わる。しかし会場は依然として大盛り上がり。リングアナがマットに登り、会場の観客に対しての大絶叫が続く。なにやら今から観客にTシャツを投げ入れるらしい。これがまた何本もあり上げ入れるまでのインターバルも長い。既に21時は過ぎている。Deawとの待ち合わせの時間が気になっていたので、途中で席を立つ。
会場の外には送迎タクシーが所狭しと並んでいる。いずれもプラカードを掲げている。ムエタイツアーのお客さんの迎えなのだろう。
Deawと無事合流できた。笑顔で待っていてくれた。ホテルについたのは11時近い時間。Deawが明日以降の予定を聞く。明後日バッタヤーに行くことにしていることを伝えると自分が案内したいという。相方に相談してみると伝えた。バッタヤーまでは遠く、また見どころも多い場所。タクシー利用も考えたが料金を考えると、タクシー利用は難しいと考えていた。提示された料金はガイドブックに載っている金額よりもかなり安い。ありがたい提案だった。いろいろあったバンコク滞在4日目だったが、最高の1日になった。