ファンディの旅もろもろ

キャンプや車中泊を中心に、アウトドアライフを満喫中!!

大分県佐伯市の『やよいの湯』を楽しんだ。

 先日の週末は、春本番を思わせるような暖かな陽気となった。こうなるとバイクの出動となる。午前中にすべきことを終わらせ、いざ出動となる。今日は、大分県佐伯市にある道の駅に併設されている『やよいの湯』に行くことにした。ここしばらくバタバタしていたのでゆっくり温泉に浸かりたいと思っていた。ここに行くのは随分久しぶりになる。ここが開業したのは2002年とのこと。当時、イスラエルの死海から取り寄せた塩を使い、海水の10倍の塩分で浮遊体験ができるということで話題になっていたことを思い出す。この時、この塩湯に浸かったのだが、浮遊体験の前に塩分が強すぎて身体中がヒリヒリして首まで浸かることが困難だったような記憶が残っている。

 宮崎から国道10号線を通り、大分の佐伯市に入るのだが、この国道10号線は、より利便性の高い国道や高速道路(無料)が抜けたことにより、県を越える際の国道としてはその役割を終えており、現在は、車両の通行が極めて少ない道となっている。故に、ライダーにとっては最高の道になる。のんびり走るのもよし、高速でガンガンカーブを攻めるのもよしのライダー天国なのである。

 山間の小川の脇に道がはしっている。小川の流れに沿っているので道はくねくねしている。バイク乗りにはこれがたまらない。対向車もほとんどない。中厚のジャケットの下は長袖のTシャツ1枚のみ。これでちょうどいい。梅雨に入るまでの時期はツーリングには最高の季節である。秋も同じくいいが、今の時期は、道路脇や山々に咲く花が綺麗なのがいい。

 目的地までは70kmほど。交通量も少ないので瞬く間に着く。『道の駅やよい』の駐車場に停める。この道の駅はいつも人が多いという印象がある。物産館と共に、レストラン、温泉施設や淡水魚水族館、遊具施設を備えた公園もある。そばに番匠川が流れせせらぎを聴きながらのウォーキングもいい。人気の道の駅は、「多機能」である。訪問者を滞留させ、モノやサービスで消費活動をいかに促していくかが道の駅の安定経営には重要であることを思ったりする。

 到着後、早速温泉に向かう。

 駐車場の混み具合から温泉も人が多いのだろうと覚悟していたのだが、なんと中はガラガラ。時間は14時を過ぎた頃。この時間は皆屋外で活動中なのだと、だから少ないのだと勝手に判断する。ゆったりと湯に浸かり、途中からはサウナ→冷水→温泉→サウナのローテーションで、「やよいの湯」を堪能した。

 『最高の温泉』の定義は人それぞれだと思うが、自分にとっての最高の温泉とは、まず一番目に、「人の少ない温泉」になる。雑誌に登場するような人気の温泉は、例外なく人が多い。その昔、黒川温泉で人気ナンバーワンと言われていた露天風呂に行った。そばに小川が流れ、木漏れ日の中で湯に浸かっている写真が有名な温泉。衣服を脱ぎ、その露天風呂を前にした時、鳥肌がたった。小川、木漏れ日、露天風呂は写真の通りだったのだが、その湯の中にはぎゅうぎゅう詰めでご高齢と思われる方々が、例外なく小川の方を向き、湯に浸かっていたのである。脱衣場から来た者には、小川を向いて湯に入っている男たちの頭しか見えないのである。まさに『お猿の行水』状態だった。

 やよいの湯も、この時、『最高の温泉』に感じた。とにかく人が少ない。広々して窓の外の緑が鮮やか。ツーリングとしての距離もちょうどいい。レストランには美味しそうなものもある。“ちょっとそこまでバイクで”に程よい場所になる。

 さて、温泉を出てバイク置き場まで戻る。そこは駐輪場も兼ねていたのだが、そこで本格的な装備の旅自転車を見つけた。

 後方には『日本一周中』と書かれてある。持ち主不在で自転車のみだったが、しばらくして戻ってきた。大学生かなと思わせる若い青年。早速話しかける。広島を出発して今日で七日目になること。この後、宮崎に入った後、高千穂に行きたいと言う。ボートで有名な高千穂峡を目指すらしい。「そこに行くなら旧国道218号線を通った方が絶対いいよ」と教える。理由は旧道の方が圧倒的にアップダウンが少ないから。そして、その後は再び延岡方面に戻り宮崎県を南下していくと言う。どのくらいの期間を予定しているのかと聞くと7ヶ月くらいと言う。会社勤めを3年ほどし、退職後日本一周を決意したと言う。期間中は、テント泊と共に野宿も想定しているらしい。「私も車中泊をしながらあちこち行くことが好き」と伝えると俄然話は盛り上がっていった。美味しいものが食べられるところを聞かれたので、迷わず『おぐら』と『直ちゃん』のチキン南蛮と『桝元』の辛麺を伝えた。

 生き生きと話す彼の姿が眩しく、そして羨ましく感じた。