最近、再びコンスタントに本を読むようになった。YouTubeが身近なものになる前はよく本を読んでいた。1週間に1冊ペースで、年間40冊を目標・目安にしていた。外に出かける際、バックの中にはいつも本があった。
そういいつつも読んでいるのは、旅本系ばかり。バンコクロスを紛らわすかのようでもある。完全に嗜好が偏っている‥‥。
先日読み終えたのは、ブログでも書いた下川裕治著『70歳のバックパッカー』。かなり期待しつつ読み進めたのだが、期待した内容ではなくちょっとがっかりした1冊になってしまった。70歳の旅人の悪戦苦闘ぶりを期待したのだが、書かれてあることの多くは回顧録的なものだった。70歳のリアルなバックパッカー旅を知りたかった。しかし、まぁ文中各所に旅を安く上げるための技が散りばめられており、さすがバックパッカーの達人と感じさせられた。日本の経済力が強かったころはさぞかし楽しかっただろうなぁとこれを読みつつ感じた。
そして、今読んでいるのは、石澤義裕著『今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにもない』という、長い題名の本。副題には、『ノマド夫婦、軽自動車で移住先を探して南アフリカへ』と書かれてある。表紙にはいろいろな言葉が並んでいる。「悪徳警察官、賄賂を断ったらどうなる?」「恐ろしすぎる公衆便所」「その罰金、詐欺じゃないですか」「猛獣に食われるか、強盗に埋められるか」「闇両替に行って(妻が帰ってこない)行方不明」等々、この他にもいろいろな刺激的な言葉で表紙が埋め尽くされており、俄然興味をそそる。表紙をめくると、『今日の課題は、地雷地帯を走り抜けること』とさっそく書かれてある。

この本、一言で言えば、夫婦が軽の箱バンで世界を旅する様子を描いた本である。何歳くらいなのだろう。二人とも40歳くらいだろうか。著者紹介文には、「2005年より、妻Yukoと移住先を探して世界一周中。スクーターや車で旅をするオーバーランダー。海外放浪リモートワーカー歴18年のデザイナー。2015年より、軽自動車で地球横断中。訪問した地域は120数か国。海外キャンピング・車中泊は、50カ国以上。海外でのスクーター、車の移動距離20万キロ以上」とある。
様々な方法で世界一周をしている人たちがいるが、軽の箱バンというのは初めてである。日本国内だと、軽の箱バンのメリットである燃費など、軽ならならではのコスパの良さと税金の安さ、そして日本の道路事情にマッチした機動力。このような理由からこれを選択する車中泊愛好者も多いが、海外においては積載量の少なさや満タン時の走行距離、頑丈性、居住性などから、軽の箱バンはデメリットの方が圧倒的に多いように感じてしまう。
今、三分の一ほど読み終えた。北海道から樺太に渡り、その後アジア大陸(ロシア)に入った後、中央アジアを走り抜けイランに到達している。その道中は、まさしく波瀾万丈。いろんな大変さが諸々起きているのだが、あまり悲惨さは伝わってこない。この著者の圧倒的表現力でとにかく「面白き珍道中」となっている。その昔夢中になって読んだ椎名誠の『怪しい探検隊』的なタッチの文章になっている。全444ページ。結構長いがスラスラ読めてどんどんページが進んでいく。
4月も下旬に入り、我が街の桜も葉桜になってきている。暖かさも増してきているものの、まだ日が沈むと肌寒さが残っている。が、この時期が車中泊旅にはベストシーズンとなる。昨年の今頃は信州旅の真っ最中だった。旅熱が上がっていきそうである。
そうそう、先日、バンコク旅の相方からメールが届いた。その彼も旅本を読んでいるとのこと。書籍の名前は『男の隠れ家 “さすらい、ひとり旅のすすめ”』。かなり重症な気がする。
