ファンディの旅もろもろ

キャンプや車中泊を中心に、アウトドアライフを満喫中!!

軽バンでロシアから南アフリカまでの大記録!!

 4月23日のブログで書いた『今夜、世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。』という、長い、そして妙に変わったタイトルの本を、先日読み上げることができた。全444ページのなかなかのボリューム。その時は、全体の約1/4ほど、ちょうどイランあたりに到達したところまでの感想みたいなことを書いた。この本の主人公は、Yukoとその夫。そして、移動手段は、日本の軽バン『マツダ スクラム』。この車、『スズキ エブリィ』の車名を変えマツダから発売されているもの。エブリィは、日本国内で至る所で見ることのできる車である。が、この光景は、日本国内に限ったものらしい。そのことがこの本を読むとよくわかる。

 さて、そもそもこの夫婦の世界各国を巡る旅の始まりは、2005年、「一生に一度くらいは海外暮らしをしたいよね」というフワッとしたような想いの中で、仕事を辞めて旅に出たのが始まり。10年もの間、世界各国をあちこち行っていたようである。この時の移動手段はスクーター。アラスカからアルゼンチンまで行き、その後ヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドを巡ったとのこと。なんとも凄すぎる話である。一旦仕事をやめたとのことたが、デザイナーという職種がリモートワークを可能とし、居場所を変えながらも“仕事をしながら旅を続ける”ことができたとのことで、このことが長期間の放浪旅を成立させた大きな要因のように感じる。

 そしてスクーター旅で探し当てることができなかった『居場所=楽園』探しにけりをつけるために、今回、この本にあるような旅になった。

 しかし、それにしても凄い旅である。海外で車に乗ることに躊躇し、未だ海外での運転経験がないものにとっては、海外に車を持ち出すなど、そもそも発想としてない。しかしこの夫婦は、樺太から始まり、その後、ロシア→モンゴル→カザフスタン→キルギス→ウズベキスタン→トルクメニスタン→イラン→アルメニア→ジョージア→アゼルバイジャン→トルコ→ブルガリア→フランス→スペイン→モロッコ→西サハラ→モーリタニア→セネガル→マリ→コートジボアール→ブルキナファン→ナイジェリア→ナミビア→ボツアナ→南アフリカ、の順で国境を越え、ついにアフリカ大陸の南端にある南アフリカ共和国に到達している。そして、そのあと更に、レソト→エスワティニ→モザンピーク→マラウイ→タンザニア→ルワンダ→ウガンダ→ケニアの順でアフリカ大陸を北上している。アフリカ大陸に入ってからは、聞いたこともないような国もある。この本は、2015年の8月から2023年1月までの旅の‘大’記録である。またまた書くが、移動手段は軽の箱バン。4WDでもない。ごく普通の軽自動車。

 

 ここに書かれてある旅は、『波瀾万丈』、『喜怒哀楽』、『天変地異』、『人間不信』等々の4文字熟語がポッと頭に浮かんでくるような凄まじさがある。著者の巧みなウェットに富んだ表現力がたくさんの笑いを誘うが、「膝に涙が落ちた」、「日々、鬱々と考えるだけで、すり減る心」の言葉からは、旅を続ける中で感じた苦悩も伝わってくる。

 長い旅は、いろいろなことがありながらもアフリカ最南端まで辿り着くことができた。この間、『コロナ』があり、ロシアとウクライナの紛争もあった。日本では東京オリンピックも開かれている。そして10年前には考えられなかった「円安」も。

 とは言いつつもこの夫婦の冒険とも言えそうな旅の記録を読み終え、素朴に、単純に、「ああ! 行けるんだ!!」と思った。この本からたくさんのエネルギーをいただいたことを感じている。

 さて、この旅で見つけた『居場所=楽園』が、ランキング形式で最後にまとめられていた。スクーター旅で巡った場所も含めてのものになる。

10位 チリのパタゴニア地方

9位  コロンビアのメデジン

8位  アメリカのアラスカ

7位   ノルウェーのロフォーデン諸島

6位   アルゼンチンのカラファテ&ウシュアイア

5位   ジョージア

4位   アフリカのルワンダ

3位   モロッコのエッサウィラ

2位   ポルトガル

1位   ケニア

 しかし、これにはオチがついていた。ケニアが1番となったのだが、されどアフリカの地。「日本から遠く、不便で無駄に刺激が多く、生活感が脂っこく、若干落ち着かない」という理由で、楽園は『ポルトガル』が繰り上げで当選(楽園)となり、移住先に決まったとのこと。

 ポルトガルかぁと思う。よく知らない国である。この国のことを少し調べてみたくなっている‥‥。

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