10月も下旬に入っているというのに、ここ大崎町『くにの松原キャンプ場』のこの日の夜は、寒さを感じることは全くなかった。食事の後は、モバイルバッテリーがあるという安心から『龍馬伝』を数話見続けつつ、シュラフの中に入ることなくいつの間にか眠っていた。
翌朝、目が覚めると鳥の鳴き声があちらこちらから聞こえてくる。今日は、大隅半島南端の枕崎市まで移動する予定である。チェックアウトを10時までに終えなければならない。テントの中で身支度を終えた後、先ずはお湯を沸かしコーヒーを飲むことにする。その後、荷物の撤収作業に入る。寒さもなかったのでテントが夜露に濡れていない。これはありがたい。スムーズに片付けが進んでいく。食器を洗いに炊飯棟に行く。なんとこのキャンプ場は食器用洗剤やハンドソープ、スポンジとタワシまでもが完備されているではないか。これにはかなり驚かされた。そして清掃も行き届いており、炊事場や昨夜利用したシャワー室、トイレもとても綺麗だった。
バイクに荷物を積み込み、チェックアウトをしに管理棟に向かう。

ここでいろいろ管理人さんと話をする。バイクに興味を示してくださり、そこから話も広がっていく。広いがゆえに特に除草作業は大変なんですよと笑う。とても綺麗なキャンプ場に感動したことを伝える。このキャンプ場は「町営」として運営されているとのこと。予算を確保し、このクオリティで維持管理し運営されていることにすばらしさを感じた。そして、更に感心させられたのが、ゴミへの対応。空かんや空き瓶、プラスチックは回収してくれるのだが、一般ゴミは持ち帰りとなっている。つまりリサイクルできるものは回収するが、それ以外は受け取らないという姿勢に、大切な税金の使い方として極めて芯のある運営姿勢だと感じさせられた。
時間は既に10時を過ぎている。今日の目的地は、枕崎市にある『火の神公園キャンプ場』。評価も高く、最近のコメントも素晴らしい。なによりキャンプ場を写した画像が素晴らしかった。それなのに無料であり、予約も不要のキャンプ場なのである。出発する前からテンションは上がっている。ここからの移動として、桜島フェリーで錦江湾を渡り向かいたいと思っていたが、Googleマップはそのルートを示してはくれない。どうやら遠回りになるようである。いったん大隅半島と薩摩半島の付け根に位置する霧島市まで北上し、その後、海岸線を南下し、鹿児島市から直接枕崎市を目指すルートになった。
この日も、観光地は全てスルーする。この辺りの主な観光地は既に来たことがあるのも理由だが、一番の理由は、早い時間にキャンプ場に着きたかったから。素晴らしいロケーションで無料となれば、多くのキャンパーが集うはずである。いい場所を早く確保したい。そのために先を急ぐことになったのである。そんなこともあり、今日の昼もコンビニのコーヒーとパンで済ませた。
実は、天気も気分もいい感じなのだが、一つ気がかりなことが発生していた。調子の悪さを感じていたバイクのUSB電源が以前に増して不調なのである。マップを使いながらでも充電はできるはずなのだが、一向に充電量が増えていかない。今回タプレットバッテリーは持参していたが、走行充電で補充することを考えていたので、これができないとなれば完全に危機的状況に陥ってしまう。このことへの対応は走りながら考えることとして、とにかく先を急いだ。
枕崎市にある『火の神公園キャンプ場』には、15時頃着く。火の神公園の一角がキャンプ場になっている。プールもあり夏は多くの人で賑わうのだろうと想像できる。キャンプ場内へは車両の乗り入れができず、隣接する駐車場に停め、荷物を運び込むというスタイルだった。バイクを停め、先ずはテントサイトを見に行く。林の中を進むと、その先に芝生のサイトが見える。そしてその向こうに青く大きな海が広がっているではないか。

想像していた通りの最高に素晴らしいキャンプ場だった。早速、荷物を運び込み、テントの設営を行なった。先客は4組いる。どうやら前日から泊まっている人たちのようである。テントの出入り口を海の方にする。遠くには開聞岳が見える。さて、設営と諸々のセッティングが終わったので買い出しに行くことにする。近くにスーバーがあるのでここで調達しようと思う。


長くなったので、今回はここまで。本日の走行距離158.7km。なお、運転中に感じていた心配事は、この後更に深刻さを増してしまったのである(汗)