ファンディの旅もろもろ

キャンプや車中泊を中心に、アウトドアライフを満喫中!!

話題3つ。Bappa Shotaとドジャースとブロンプトン。

 9月26日のブログで、旅系YouTuberのBappa Shotaさんの身の安全を危惧する配信(投稿)が増えていっていることを書いた。それから更に1週間程が過ぎたが、依然として消息が掴めないことから、ますます同様の配信が増え続けている。国会議員の動画でも取り上げられており、更にそれは拡大していく様相である。

 一連の騒動を受け本人からと思われる動画が配信されたものの、動画への信憑性が低く、依然として明確に生存を証明するものとはなっておらず、心配と不安が余計に深まってしまうものになってしまっている。

 強い影響力を持つインフルエンサーが次々にこのことを話題にしており、関係団体への捜査依頼を多くの人が行なってほしいと呼びかけている。

 さて、話題を変える。

 MLBワイルドカードシリーズが昨日から始まり、ドジャースはレッズと対戦した。昨日は、打線爆発で圧勝。大谷選手も2本のホームランが飛び出し、最高の滑り出しとなった。2戦目の今日は、投手山本。シリーズ終盤に入り、勝ち星こそ恵まれなかったが圧倒的ピッチングで相手チームを粉砕していった。今回も同様のピッチングが期待されたがそれを裏切らないのが山本投手である。初回にエラー絡みで2点を失うものの、以降は圧巻の投球で相手をねじ伏せていく。打線も繋がりが生まれ、タイムリーヒットにより点数をかさねていく。そして最終回には佐々木投手が登板。打者3人に対し三振2つの見事な締めくくりを披露。試合は、第1戦に続き、ドジャースが8対4で完勝。ワイルドカードシリーズは2勝先取すれば勝ち上がりとなるため、ドジャースが次のディビジョンシリーズに進出する。対戦相手はナ・リーグ東地区優勝のフィリーズとなる。試合は10月5日から。しばらく間がある。先発は、まだ投げていない大谷選手だろうか。試合が待ち遠しい。

 話題3つ目。今、所用で大阪に来ている。今回は、車中泊旅と同様、移動手段として愛車ブロンプトンを持ってきた。着替えなどの身の回り品は、宅急便で目的地に送り、自転車を機内預けにして空路移動を行った。機内預けのサイズ的制限は3辺の合計が203cm以内であり、重さ制限は45kgとなっている。自転車はソフトケースなどで梱包をしていることが条件となる。ブロンプトンは折り畳めば565mm×585mm×270mmとなり重さも13kgほど。いずれも余裕で条件をクリアしている。ちなみにブロンプトンを入れるこのソフトケースはIKEAで売られている大型ソフトバッグで、なんとこれがブロンプトンにぴったりでまさにシンデレラフィット。安価でありこのためにあるのだと思わされるような商品なのである。

 ただ怖いのは、機内預けでの移動中の破損。これをカバーするために「従価料金制度」というものがある。これは「運ばれる手荷物が重量とは別に金額で設定することができ、通常の手荷物補償となる15万円を超える部分に対して1万円ごとに10円ずつ補償を増額できる制度」のこと。今回も15万円を超える分の料金70円を支払いこの制度を活用することにした。わずか70円で様々なメリットを得ることができる。先ず第1 に、『荷物を丁寧に扱ってくれる』こと。保証金をかけるので、破損などがあった場合はキャリア側の責任になるので、扱いが丁寧で搬送時には「取扱注意」や「手渡し」タグがつけられる。そしてメリットの2つ目は、『荷物出しが一番最初』になること。また、安全が考慮されているので、回転ベルトに乗って出てくるのではなく、係員から手渡しされる。これまでにも度々この制度を利用しているが、どこの空港会社も同じように取り扱いをしている。

 ただ、この制度があまり浸透していないようで、これの取り扱いが未経験のカウンタースタッフの場合、確認のために若干時間がかかってしまうことがある。今回のスタッフさんも対応未経験だったようで、他のスタッフに教えてもらいながら手続きをしてくれていた。しかしながらこの制度で得る安心感は絶大。ありがたい限りである。

 大阪伊丹空港について、目的地まで自転車移動をと考えていた。距離は17kmほど。知らない土地をのんびり自転車で走るのは気持ちよく、飛行機からから降りるまでは絶対走ろうと考えていた。しかし、大阪の地は思いの外、暑かった。前日の飲み会でお酒を飲んでいたこともあり、この暑さを乗り切る気力が出てこなかった。Googleマップでも走行予定のコースに結構坂道が多く、このことも気分をネガティブにさせた。

 まぁ、しかし、今、ここにブロンプトンはある。楽しみは明日からである。

 

YouTuber『Bappa Shota』彼は大丈夫なのか‥‥

 MLBドジャースがついに地区優勝を飾った。

 今日は朝早くからの試合。早朝起床はいつものことで、勝手に朝早く目が覚める。コーヒーを淹れ、準備万端整え試合開始を待った。試合は中盤までにドジャースが8点を取り、また山本投手が相手の付け入る隙を見せず、終わってみれば8対0の圧勝。山本投手12勝目。そして大谷選手も54号ホームラン。気分よく1日が始まった。

 さて、話題を変える。

 アップされれば必ず視聴しているYouTube番組に『Bappa Shota』がある。旅系YouTuberの彼は世界各地を旅し、そこに住む人々の目線でリアルな日常を伝えてくれている。番組のクオリティは高く、旅系YouTuberの域を超え、国際派ジャーナリストといっても過言ではないと思えるレベルの番組を配信してくれている。最近のタイトルで言うと、『1万年前の生活を現在も行う部族との生活がぶっ飛んでいた』、『北欧フィンランドの光と闇の実態』、『アフリカで最も危険な部族と48時間生活してみた』、『アンガニスタンで最も危険な立入禁止区域に潜入してみた』、『世間に絶対見せたくないシンガポールの闇の実態』等々。日本人がおそらく知ることのできないような生々しい現実社会を炙り出してくれている。もちろん彼が言うように、ここにあるものが全てではなく、あくまでも自分が見て感じた一側面という冷静さも持ち合わせている。

 その彼がここ最近、中国に関するものを立て続けに配信していた。『中国化によって崩壊した世界一家賃の高い国の恐ろしすぎる実態』、『中国で最も反日な都市の光と報道されない闇の実態』、『中国で22兆円かけて大失敗した超巨大ゴーストタウンに行ってみた』と続き、直近最後の動画のタイトルが、『中国ウイグル自治区強制収容所の実態がとんでもなかった』(465万回再生)というもの。

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 中国の情報統制の厳しさは各種報道でも度々取り上げられ、民間人がスパイ容疑で身柄を拘束されたというニュースも珍しいものではなくなっていると感じる。最後に配信されているウイグル地区に関する動画を見た時は、さすがに「大丈夫なのか!!」と感じさせられた。

  その彼の動画が、2ヶ月以上止まったままなっている。そしてそのことがいろいろな憶測を生み、彼の身の安全を危惧する投稿がどんどん増えていっている。ついに5日前に、自身の今を伝える動画(357万回再生)がアップされたのだが、これは中国がAIを使って作ったものではないのかとい疑念を深めてしまうものとなっており、寄せられたコメントも3.9万を数え、その多くが彼を心配するものとなっているようである。

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 Bappa Shotaさんの動画が好きで、ずっと以前から見続けている。キャンピングカーで日本国内を旅していた頃からのファンである。チャンネル登録者数138万人、配信動画数447本。総視聴回数2億1752万6718回となっている。

 多くの人に愛され支持されている彼の身に何事も起きていないことを祈るばかりである。

 

 

 

 

 

バイクキャリア完成!!

 9日のブログに書いたバイクキャリアが完成した。

 作製にあたっては、設計図を頭の中で描き、紙には大雑把な略図を書くだけ。DIYが好きで、いろいろ作ってきたが作り方はいつもこんな感じ。今回も完成イメージを紙に書き、細かな寸法や具体的配置は作りながら考えていった。

 今回のバイクキャリアの素材はイレクターパイプ。これまでにこれを使って車のルーフキャリアや屋外のゴミ置きボックス等々を作ってきた。素材は頑丈で、専用の接着剤を使えば接合部はもう外れることはない。ルーフキャリアでハードに使い続けてきたが、ノントラブルで強度には安心感がある。

 ということで、今回のバイクキャリアもこのイレクターパイプで作製した。台座は木で作り、荷物を支えるバーにこれを使った。いわゆる背もたれ的なものになる。高さと幅に結構神経を使った。また、これを搭載した時、ナンバープレートや後部ウインカーが見えにくくなってしまうと法令違反になってしまうため、この辺りには気を遣いながら長さや配置の調整をしていった。スチール管のカットは、専用の切断機を使えば簡単にできる。各所の長さが決まれば次々に切っていく。そして接着。接合ジョイントをはめ込みながら作っていく。接着は最終段階で、その前に一度荷物を乗せ、全体的なバランスを確認して、そして接着をしていった。乾燥するまでそれほど時間はかからない。 

 完全に接着したことを確認し、バイクに載せてみる。いい感じである。イメージ通りに作り上げることができた。

 次の問題は、バイクにしっかり固定すること。これが不十分だと落下という最悪の事態になってしまう。ここには荷締めベルトを使うことにした。まず実際に使用する予定のボストンバック大小を二段重ねにして載せる。そしてそれを荷締めベルトで縛り付ける。

 それぞれ結構な重さもあるのでバイクの取り回しも確認したい。そもそもバイク自体が車重260kgである。荷を乗せることでさらに重量は増す。ちなみにバイクの積載物には法的な制限がある。大型バイクであれば、重さは60kgを超えてはいけない。また乗せられるサイズは、長さはバイクから+30cm以内、幅は+30cm以内、高さは地上から2m以内となっている。

 固定もできた。次は、実際に荷物を乗せ試走することにする。確認走行なので近場の、ひとけの少ない公園駐車場に向かうことにした。途中高速道路も通り、走行スピードが上がった時や凹凸路面での安定度も見てみたい。

 走り出したら当然のことだが、荷物の存在を感じることはない。高速走行でも、凹凸路面でも荷崩れもなく、また到着後、荷締めベルトの確認をするが緩みの発生もなし。まずは一安心である。

 到着した公園の駐車場には一台の車もなく、また人もいなかったので、せっかくなのでバイクの取り回しの練習もさせていただいた。八の字走行を繰り返し行った。最近、我が愛車の車重に少々重たさを感じるようになっていた。やはり重いと細かな取り回しに難儀することも少なくない。ましてはキャンプ道具満載の荷物を積んでいる。バイクを倒してしまうと大変なことになってしまう。細かな取り回しの技術がより求められる。

 まぁ、これも慣れなのだろうと思うのだが、転倒だけは絶対に避けたい。いつも以上に慎重に走らせるが、ハンドルを持つ手にいつも以上に力が入ってしまう。

 走行テストを終え、帰り着いてから再度キャリアの確認をするが、問題は特になかった。

 

 最近は、車中泊ばかりしていたので、「あるといいだろうなぁ」というものも載せていたが、バイクではそうはいかない。限られた積載量なので「マスト」なものだけに絞っていかなければならない。

 旅系YouTuberのツーリング動画を見て、研究したいと思う。

 この作業の方が、バイクキャリアの作製以上に難問のように、今、感じている(汗)

『冒険少年ATSUSHI』の動画に感動し、『世界の果てに〜』を思い出した!!

 新しい動画がアップされれば、毎回見ている動画に『冒険少年ATSUSHI』がある。この動画のことは5月30日のブログに一度書いたことがある。26歳のATSUSHI青年が、2023年6月11日から始めた、「単独徒歩南北アメリカ大陸縦断」のロードムービーYouTube配信動画である。移動手段は徒歩オンリー。それもリヤカーを引いて。このリヤカーの重さはなんと100kg。

 出発地はアラスカ最北の都市プルドー・ベイ。

 旅は、ここから太平洋岸側を、カナダ・アメリカ・メキシコ・グアテマラコスタリカパナマへと北米大陸を南下していく。1日の移動距離は50kmほど。テントを安全に張れるポイント、水や食料確保の状況によって移動距離は左右される。

 どんな毎日なのだろうと想像を巡らす。恐怖や孤独、苦しさと辛さが1日のほとんどを支配するだろうと思ってしまう。しかし、動画からは旅の悲壮感は伝わってこない。ATSUSHI青年の爽やかさと柔らかな表情、そして大変さをさらりと受け止めポジティブに向き合おうとするポテンシャルの高さが、見るものの心を和ませてくれる。そして彼の人柄に引き込まれていく。

 過酷な寒さと暑さ、グリスリーとの出会いもあった。リヤカーの故障も度々発生。容赦ない風雨はもちろんのこと、永遠と続くかのような坂道、そして道なき道もあった。動画ではそれらの「厳しい旅」を伝えるが、それらと同じくらい「素敵な出会い」が盛り込まれている。

 最新の動画では、自らが北米大陸のゴールと位置付けていたパナマのパマナマシティについに到着する。

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 実は、今回のこの動画を見ながら胸が熱くなり、込み上げてくるものを感じていた。

 無謀とも思えるATSUSHI青年の旅動画が、さまざまに国境を超えて拡散され、それは彼が通るルートの人たちにも広がり、特にグアテマラコスタリカパナマへと移動していく中でこの輪がどんどん広がっていっている。これを見た人たちが沿道で彼に懸命に応援の声援を送り、差し入れをし、一緒に記念写真を撮っている。大人も子供も彼の到着を待ち、来れば歓喜の姿を見せる。「旅」がATSUSHI青年だけのものではなくなり、沿道の人たちに「感動を伝える旅」になっていることを思った。

 パナマの次はコロンビアになる。その先はどちらに向かうのだろう。南下しエクアドルからペルー、チリに行くのか。それとも西に進み、ベネズエラからブラジル方面に進むのだろうか。南米大陸縦断は、北米大陸以上に過酷さが増すと想像してしまう。赤道直下の自然に耐えられるのだろうか、そして野宿は大丈夫なのかと、先回りして心配を探してしまう。

 これからもATSUSHI青年の旅動画から眼が離せない。

 南米旅といえば、ABEMAで配信されていた『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』というロードムービーがある。

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 個性の全く異なる両名が南米を旅する。行く先々で起こるいろいろな出来事が見るものには楽しく、またいろいろな発見と学びのあった番組だった。これを見て南米大陸の国々へのイメージがかなり変わった。ATSUSHI青年の旅のスタイルは、東出・ひろゆき両氏とは全く異なるが、同じ南米大陸の国々であるであることから、これから起こるであろうことを勝手に想像し重ね合わせてしまう。

 いずれにせよ、ATSUSHI青年の次の動画が待ち遠しい‥‥。

 

 

キャンプツーリングに行ってみたくなった!!

 暑い、暑すぎる。日差しには、今も真夏を思わせる強さがある。

 しかし、暑いとはいえ、既に9月に入り、日が沈んでからの風には、少しずつ「秋」に近づいていることを感じさせられる。『読書の秋』『味覚の秋』『スポーツの秋』等々、様々に形容される秋だが、我がことで言えば、『バイクの秋』『ツーリングの秋』、そして『キャンプの秋』が加わる。

 この秋には、久しぶりにキャンプツーリングに行きたいと考えている。回数はそう多くはないが、以前はキャンプツーリングにも出掛けていた。連泊まではなかなかできず、1泊2日の日程だったが、それぞれに楽しい思い出が残っている。

 とはいうものの、果たして、今、行くことができるのかという思いがよぎり、キャンプツーリングに不可欠のテントを引っ張り出し、状況確認をしてみた。所有しているテントは2つ。1つはモンベルのテント。商品名を明確に思い出せないが、多分ステラリッジII型だったと思う。ずいぶん昔に購入したもので細部を見てみると縫い目を覆う防水テープが所々剥げており、劣化していることが分かる。この状態で果たして雨を防ぎ切れるかという不安が頭をよぎる。そして、もう一つがシークアウトサイドの「シマロン」という名のピィティテント。いわゆる三角形の形をしたワンポールテントである。以前、薪ストーブにハマり、テントの中で薪ストーブが利用できるものをあれこれ探していた時、YouTubeで見た動画がきっかけとなり購入したものである。

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 このテントは,中で薪ストーブが使えるようになっており、テント上部に煙突を外に出せるように穴が開けてあるという優れものである。しかし、これも購入してから結構日が過ぎている。これも耐水テストが必要。

 というわけで、先日の台風接近に伴う雨の日に、それぞれテントを設営し、防水性能の確認をしてみた。その結果、モンベルのテントは、やはり雨水の侵入が確認でき、雨天時の使用は不可であることが判明した。もう一つの「シマロン」の方は、雨漏りは発生しておらず、これは使えることがわかった。

 キャンプツーリングに不可欠のテントについてはこれで解決できそうである。次なる問題は、多量の荷物をどうバイクに積み込むかということになる。1泊2日程度であれば、とにかく大型バックにぎゅうぎゅうに詰め込み、バイクに括り付ければなんとかなるが、連泊になれば手際良く積み下ろしができることが大切になり、また量と安全性への対応も不可欠になる。多くのライダーは、専用の大型バックやサイドバッグを利用しているが、ここはなんとか今あるものを工夫して使うことで対応していきたい。つまりDIYでカバーしていこうと思う。

 最初に、シートの上に安定的に荷物が置けるように、荷物台(キャリア)を作成に取り組んだ。我が愛車(ハーレースポーツスター)にはキャリアがない。

 試行錯誤の末、キャリア完成。とりあえず安定的に載せることができるようになった。

 そして、その次が荷物を重ね置きするために、それを支えるバーの取り付けになる。今、これの製作に取り組んでいる。使う素材は矢崎のイレクターパイプになる。

 おおよその設計図はできている。作りながらサイズの修正をしていこうと思っている。

 DIYに取り組んでいると、次第にアドレナリンが高まっていくのが分かる。「快」の状態になり時間の経過への意識がなくなる。簡単に言えば『夢中になり時間を忘れてしまう』ということ。

 いつかは北海道ツーリングに挑戦したいという想いを抱いている。そのためにもこのキャリア製作はその第一歩なのである。



 

美術館巡りで車中泊の旅もいいかもしれないなぁ‥‥

 今日から9月。暦の上では秋なのだろうが、外は強烈な日差しが注ぎ、以前として猛烈な夏の状態である。とは言え、日が沈むと吹く風に涼しさを感じるようになり、少しずつ秋に近づいていることを思う。

 秋の季節になると、書店や図書館では、美術展や美術館を特集した特設コーナーが設けられ、美術関連の書籍が並ぶ。素材に大きな変わりはないのだろうが、見方や取り上げ方を変えることで、新たな新鮮さが生み出されついつい手に取り、気に入れば買ってしまう。

 先日、いつも利用している蔦屋図書カフェに行き、何気に並んでいる本をつらつら眺めつつ歩いていたら、ここでも「美術」をテーマに、ピックアップされたお薦め図書が並べられていた。その中の一冊に『建築でめぐる日本の美術館』という本があった。

 惹きつけられるものを感じ手に取りページをめくってみた。少しばかり前に、美術に造詣の深い知人からいろいろな影響を受け、以来機会があれば美術館に足を運ぶという趣味の引き出しを持つに至っている。 

 この本の「はじめに」にあることばに早々に惹きつけられる。

 『美術館は芸術作品を鑑賞するところ。でも、それだけではありません。アートが体感できる空間でお茶を飲んだり、他では見かけないミュージアムグッズを買ったり、感性を刺激されながらの楽しみ方はいろいろ。そして、建築技術やインテリアも美術館めぐりのテーマのひとつなります。』〈略〉『美術館の建物は、アートを守る器です。アートを愛し、鑑賞に訪れる人を優しく迎え入れてくれます。そんな機能を果たしながら、アート作品やその土地に寄り添う美術館に様々な刺激をもらいに出かけてみませんか?』

 そこにある美術作品とともに美術館そのものにスポットを当てていることに新鮮さを感じる。どんな美術館が掲載されているのかと思い、目次のページを開く。5つ章により紹介されていた。『押さえておきたい名建築ミュージアム』、『一人の作家のために建てられた個人美術館』、『個人のコレクションから生まれた私的美術館』、『ユニークな作品や企画展が楽しめるこだわり美術館』、『一日中いても飽きないアートの街』。計84の美術館が掲載されている。この本の作者がカメラマンだけに、どの美術館も見事である。最初にある『名建築ミュージアム』の章にある美術館は、美術関連本では常連のところが多い。行ったことがある美術館もある。「金沢21世紀美術館」「国立新美術館」「国立西洋美術館」「東京国立近代美術館」にはやはり強い印象が残っている。なんとこの中に、おとなり大分県にある「大分県立美術館」が載っていた。ここも行ったことがある。確かに趣向が凝っており印象深い美術館だった。『個人美術館』と『私的美術館』は、ワンテーマ的な美術館であり作品に対する好みに左右されるのだろうが、美術館そのものはそのいずれもが味わい深いものである。ここにとりあげられた美術館に行ったことがあるものはなかったのだが、ぜひ行きたいと思っていた美術館があった。久しぶりにこの名前を見て、無性に行ってみたくなった。千葉市にある『ホキ美術館』である。ここには、絵画の概念を超えるリアルさを持った作品が集められており、写実絵画の専門美術館である。写真かと思わされる作品をぜひとも生で見てみたいものである。『こだわりの美術館』の章で紹介されている美術館はどれもユニークでそれぞれに魅力を放っていた。“蔵の美術館”、“石の美術館”、“ガラスの美術館”等々。この中の富山ガラス博物館には行ったことがある。展示されているガラスアートも見事だったのだが、館内の演出が素晴らしかったという印象が強い。吹き抜け空間に透明ガラスを組み入れ、煌びやかに広がる空間を演出していた。『アートの街』の章では、4つの美術館と施設が紹介されていた。「軽井沢タリアセン(長野県)」「ムーゼの森(長野県)」「清春芸術村(山梨県)」「クレマチスの(静岡県)」。そのどれも初めて聞く名前。

 まだまだ知らないことが無限にある。

 登山をテーマに車中泊しながら日本中を旅している人がいた。

 このことを思い出しながら、美術館巡りをテーマにした車中泊旅もいいなぁとふと思った。

龍馬の足跡を再びたどってみたくなった。

 しばらく読み続けていた司馬遼太郎著『竜馬がゆく』を読み上げた。



 

全8巻。ページ数計は3299ページ。最近、本を読み遂げるということから遠ざかっていただけに、これだけの分量を読み切ったことに嬉しさを感じている。

 さて、その昔、この本を学生時代に読んだ時は、先を急ぐように読んでいた記憶がある。学生寮に住んでいた関係もあり、部屋にテレビもなく、もちろんインターネットもない時代である。一人の時間になれば本を手に取り読んでいたように思う。学生時代なので社会人としての経験もなく、組織や職階というものも知らなかった頃になる。龍馬の破天荒ともいえるような行動力とそれを支える生きる力の強さにしびれていた。読み進めるほどに坂本龍馬という人物がヒーロー化し、自分も社会人となった暁には、人のため世のために活躍したいと思った。ちょうどその頃は名古屋に住んでいたので、龍馬が眠っている京都霊山護国神社に行き、墓前でこのことを誓ったことを思い出すことができる。

 この「京都霊山護国神社」にはそれ以後も数回に渡り足を運んでいる。小高い山の中腹に龍馬の墓はあり、その場所から見える景色は、京都盆地を一望することでき、特に霞がかった夕暮れの頃は、いつも、しばらく京都の街を眺めながら、坂本龍馬を想いつつ黄昏してしまうほどの景観をもつ場所でもある。

 ここには明治維新の誕生に尽くした志士たち1043名の御霊が祀られている。初めて来た時は、とにかく坂本龍馬のお墓参りをとの思いだけで、その他のことはほとんど知らないままにここに来たので、境内に入り、この神社に祀られている人たちを知って非常に驚いたものである。龍馬のお墓の横には、盟友中岡慎太郎の墓が並ぶ。桂小五郎の墓もある。高杉晋作久坂玄瑞大村益次郎などの歴史の教科書にも出てくる人物の他、池田屋事件禁門の変などで戦没、殉職した者たちの墓も見ることができる。ここに初めて来た時、龍馬のお墓の前には、数人の列ができており、墓前にはお花やお酒などのお供物が添えられており、これにはかなり驚いたことを覚えている。また、高杉晋作の墓前には、A4サイズのタッパーが置いてあり、その中に「晋作ノート」と書かれたノートがあり、ここに来た人がこれに思い思いのメッセージを寄せていた。

 今回、この『竜馬がゆく』の2度目の全巻通読を終え、あの頃とは異なる心境にあることを感じている。学生の時は、これからの自分の姿を龍馬に求めようとしていたと思う。しかし、今回は、これまでの自分を龍馬に重ね、その時々で自己と龍馬を比較している目があったことに気づく。

 最初にこの本を読んで以来、坂本龍馬に関する書籍も多数読み、日本各地にある龍馬ゆかりの地もいろいろ訪ねて行ったりもした。映画やドラマも数多く見た。

 しかし、今、これらをもう一度、改めて新たな心境の中で振り返りたいという想いが強烈に湧き高まっている。つい先日も龍馬とお龍ゆかりの温泉のことをこのブログに書いたばかりである。京都、長崎、そしてなんといっても龍馬の故郷高知にも、改めて行きたいと強烈な思いに駆られている。先ずは、やはり『高知県立坂本龍馬記念館』だろうか。たくさんの資料と共に龍馬の足跡をもう一度たどってみたい。あわせて『坂本龍馬誕生地』も訪ね、さらなる余韻を感じてみたい。そして忘れてはならないのが桂浜である。この海岸に立ち、どこまでも続く大海原を見ながら時代を超えて龍馬と重なってみたいと思ってしまう。

 

 9月中には行きたいと思う。車中泊かバイクか。いく前から結構悩みは深いのである‥‥。