ファンディの旅もろもろ

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北海道1周車中泊旅。サロマ湖・博物館網走監獄、そして一人宴会

【2023.10.7掲載記事】

 『道の駅オホーツク紋別』を出発するも、依然雨は降り続いており、止んでもまたすぐ降り始める。これの繰り返しが続いた。本来なら、紋別市に向かわずサロマ湖の手前で内陸部に向けて方向を変え、大雪山を目指すというのが当初の予定だった。大雪山近くには、教えてもらった『層雲峡』や『三国峠』もある。予定通りに進みたい気持ちは大きいのだが、降り続く雨と今後更に悪化するとの予報を無視するわけにはいかない。大雪山周辺は、釧路を周った後、足寄経由で行くことにし、今回はそのまま南に進み網走市を目指すことにした。

 走り続けていると大小様々な大きさの沼、池、湖が見えてくる。その中でもサロマ湖は大きく対岸が見えないため海と見間違えるほどの大きさ。

 調べみると北海道で最大の湖である。晴れていれば「夕日はまさに絶景」とのこと。残念でならない。このサロマ湖の湖畔に『道の駅サロマ湖』があり、お腹も空いてきていたのでお昼を摂ろうと寄ることにした。あいにく食べたいと思うものがなかったのだが、ここで驚きの発見をしてしまった。なんと宮崎県の『道の駅つの』コーナーがあり、ここでなんと「トマトひねり揚げ」が売られていたのである。それも結構な量が!!

 このお菓子大好きでよく買っている。お店の人に、宮崎から来たことを伝えた後、都農のコーナーがあることに大変驚いたことと、どうしてここにということを尋ねた。お店同士の縁ということだった。詳しくは聞かなかったが、都農の道の駅ではここサロマの商品が売られているとのことだった。またも宮崎の登場である。遠く離れた場所で「宮崎」を見つける。結構いいものである。

 そして、お昼に「ホタテバーガー」を食べる。この辺りは帆立貝の産地なのであろう、いたるところに「ホタテ」の看板がある。選んだお店は、海産物直営の販売所。ここの名物なのか大きな「ホタテバーガー」の写真が飾られていた。早速購入し、口に入れた瞬間、甘味が広がっていく。「これは美味い」と、口に出てしまった。

 さあ、いよいよ網走に入る。ここを訪れたことがずっと以前に1度だけある。25年以上前になる。網走といえば網走刑務所がまず頭に浮かぶ。観光地化されている場所は『博物館 網走監』」という。当時の記憶が明確に残っている部分がいくつかある。独特の形状をした檻房、浴場、そして就寝していた場所の3つ。それほどにインパクトあったともいえる。ワクワク感は今回も変わらない。

 入場して今回改めて思ったのは、とにかく広いと言うこと。ゆっくり見てまわれば半日はかかるかもしれない。それだけ見所も多いと言うことでもある。生々しく記憶に残っている3つも当時のまま今もそれはあった。

 今回、ここで1冊の本を購入した。吉村昭著『赤い人』。背表紙にはこうある。

『囚人たちの北海道開拓裏面史。明治十四年、赤い獄衣の男たちが石狩川上流へ押送された。無報酬の労働力を利用し北海道の原野を開墾するという国策に沿って、極寒の地で足袋も支給されず重労働を課せられる囚人たち。「苦役ニタヘズ斃死(へいし)」すれば国の支出が軽減されるという提言のもと、囚人と看守の敵意にみちた極限のドラマが展開する』

読み応えがありそうである。

 

 今夜の夕食は、『寿司』と決めていた。前回もこの地で寿司を食べ、今もその時の記憶が鮮明に残っているほど感動したから。監獄につづいてお寿司でも記憶の再現をしようと思った。 

 しかし‥‥、風雨がかなり激しい。傘をさしてタクシーを利用してまでしていくエネルギーはない。しかし寿司は食べたい。たどり着いた結論は、「お魚屋さんが作ったお寿司」の購入。スーパーのお惣菜コーナーのものより遥かに上質。寿司店のものと大差ないように感じる。そして、「日本酒」も購入。北海道産の地酒が多数売られている。この中から「超辛口」を選んだ。温泉にも入り、準備は万端整った。網走での一人宴会の幕開けである。

 

 この夜は、深夜から翌朝にかけ、台風が襲来したのかと思うほどの強風と叩きつけるような雨が続いた。車は揺られ続け、海に浮かぶ小舟のようだった。

 何事もなく夜明けを迎えることができてよかったと思うとともに、内陸に向かわずによかったとつくづく感じた。